The Last Goodbyeの歌詞についていろいろ

無理やり対訳つけてみました。直訳すると不自然になりまくりなので超意訳。説明くさくなりすぎないようにだいぶ省略してるし、かなり独自の解釈も入ってます。特にキメのフレーズは困った(we were everything that's right at the wrong time)。こんな解釈でいいのかな?ご意見募集中!
手書き歌詞。→DCO
歌詞について語るスレッドも出来てた。→DCO
The Last Goodbye (written by David Cook, Ryan Tedder)
If you hear this on the radio / Then we've already said our last goodbye / I won't be there when you get home / By now there’s someone else that hears you cry / I wonder if he holds you like I did / I hope that he can love you better / Cause we were everything that's right at the wrong time
もしラジオでこれを聞いたなら 僕たちはもう最後のサヨナラを言った後ってことだね 君が家に帰っても僕はいない 今、君の嘆きを聞くのは僕以外の誰か その人は僕のようにしっかりと君を抱きしめてくれるだろうか 僕よりもっと君を愛してくれるといいな だって僕たちは間違ったときに出会っただけで最高の二人だったんだから
I didn't want to lose you / Leave you with a broken heart / But wherever we are, we're miles apart / I know that we tried, but this is the last goodbye / Oh, I didn't want to let you go / But wherever we are, we're miles apart / I know that we tried, but this is the last goodbye
君を失いたくない 傷ついた君を置き去りにしたくない でも僕たちはどんなに近くにいても心は遠く離れていた 二人とも頑張ったけど、これが最後のサヨナラだ ああ、君を手離したくない でも僕たちはどんなに近くにいても心は遠く離れていた 二人とも頑張ったけど、これが最後のサヨナラだ
We were almost beautiful / A broken piece of art put on display / But we were never possible / Another perfect moment thrown away / I know somebody out there will love you / They'll be the forever we never were / Cause we were everything that’s right at / The wrong time
二人はほとんど最高のカップルだった ディスプレイされている壊れたアートのかけらみたいに でも僕たちが一緒になるのは不可能だったんだ 完璧な瞬間もすぐに投げ出してしまう どこかの誰かが君を愛してくれるさ 僕たちには無理だったけど彼とならうまくやれる だって僕たちは間違ったときに出会っただけで最高の二人だったんだから


文法や単語について突っ込んだ解釈もしてみる。
まずは最初のコーラスから。ラジオで聞いた「this」というのはこの曲そのもののこと?よく小説とかにある「あなたがこの手紙を読む頃、私はもう…」みたいなやつだろうか。「the last goodbye」という表現は、過去にも何度か別れを切り出しつつもなかなか本当に別れることはできなかったということを示唆してるのかな?「by now」というところで少し時間の経過を感じる。「we were everything that's right at the wrong time」は直訳すると「私たちは間違ったときに正しかったすべてだった」になるけど、なんのこっちゃ。そこで超意訳をするわけですが、まず「right at the wrong time」はrightとwrongの対比が肝なのかな?出会うタイミングが悪かった、いいときに出会っていれば上手くいったのに…というシチュエーションはよくあるのでそれかな?と思ったけど違うかなあ。自信がない。間違ったときでも上手くいくくらいいいカップルだったっていう意味だとおかしい気がするし。最悪の状況でも最善を尽くしてたってことか?causeで繋がってるところを考慮すると、たまたま僕と君の二人は上手くいかなかったけど、だから誰とも上手くいかないわけじゃない、過去の恋に囚われないで、もっといい恋が未来にはあるから、ということが言いたいのかな。
次のコーラス(ここがサビ?)。文法的なことを言うと「leave you with a broken heart」は直前の「lose you」と並列の関係にある。「wherever we are, we're miles apart」というのもこの曲のポイントかな?直訳すると「私たちはどこにいても離れている」となる。これもなんのこっちゃ。ってことで超意訳。たぶん物理的な距離に関わらず心理的には遠いってことかなと。
そして最後のコーラス。「we were almost beautiful」ってとこがまた難しい。直訳したら「私たちはほとんど美しかった」。なんじゃそりゃ。だから超意訳。西洋では美=正義、完全なもの、という意識があるらしいので、その辺から「最高のカップル」と連想したんだけど、どうだろう。対訳にはうまく盛り込めなかったんだけど「almost」ってのは「目的地に達する寸前」というニュアンスがあるから、あと少しで完璧なカップルだったのに、というような意味合いかな?次のフレーズは「A broken piece of art (that) put on display」というようにthatが省略されていると思う。展示されているbroken piece of art。piece of artは芸術作品。broken pieceは破片。だから直訳すると「展示されている芸術作品の破片」。これだと対訳的に美しくないよねえ。というわけで横文字に頼ってみた。直前にbeautifulって単語が出てきてるからなんとなくartも繋がってる印象なので、直前の文章に関連付けてみました。次の「we were never possible」というのもそのまんまだとあまり意味を成さない言葉な気がするけど(直訳「私たちが可能であったことは決してない」)、たぶん二人の仲についての言及なのではないかと。で、次のフレーズは「Another perfect moment (that) thrown away」のようにthatが省略されていると思う。「捨てられたもうひとつの完璧な瞬間」。これは訳すときに悩んだんだけど、自分たちが投げ出してしまうのか、外的な原因で完璧な瞬間が崩されてしまうのか、どっちなのかなあ。「完璧な瞬間」というのも漠然とした表現だけど、二人がうまくいっていても、何かのきっかけですぐに崩れてしまうってことが言いたいんだろうなと。anotherには1回限りのことではなく何度かあったという印象がある。あと、わざとなんだろうとは思うけど英語表現的に引っ掛かりを感じるなーと思ったのは「They'll be the forever」。その前にもwe are everything とかpossibleとかbeautifulとかの表現にも似たような意思を感じるので、意図的なものなんだろうね。weに対してtheyってことで、自分と彼女の二人(we)ではなく、彼女と新しい彼氏の二人(they)ってことなのかなと。「they'll be the forever (that) we never were」という風にやっぱりthatが省略されていて、we never were the foreverなわけだ。で、彼らは永遠の関係、僕たちは違った、という対比かと。ここでいうforeverはたとえば結婚とかの終わらない関係性を示しているんだと思う。

全然似てないけど、最初の2〜3行を見たときにBy the time I get to Phoenixを思い出した(youtube)。曲調は似てないし歌詞の表現も似てないんだけど何故か思い出した理由は、これらの曲があくまで歌い手の目線で書かれていて、実際の彼女の状況や心境がどうなのかは誰にもわからないから。実は感傷的になっているのは歌い手本人だけで、意外と彼女はあっさり別れを受け入れている可能性も…。それは考えすぎにしても、曲の最初の部分は受け取り方によっては随分上から目線に思えて、実は相手を気遣うような言葉の裏では自分自身に言い聞かせてるんじゃないのかなーと勘繰ってしまったわけです。